2012年1月30日月曜日

【病状等説明】No.13

■骨髄検査
骨髄検査にて再発の兆しが確認された。8番染色体FISHにて4%検出、異性間FISHではXY(男性染色体)4.2%という結果であった。
Day 60という移植後非常に早期の再発であり、これまでの経過も考慮すると緩和的、延命的な治療にシフトせざるを得ない。著効は期待できないが、免疫抑制剤を中止し、GVL効果発現に期待すること、FLT3/ITD阻害剤の使用許可を倫理委員会に提出することを考えている。

■感染
緑膿菌敗血症に対し、感受性のある3種類の抗生剤を投与していたが、炎症を抑えきれない状態が続いている。腎機能悪化のためやむ無く、投与開始後も改善が感じられなかったアミカシンを本日より中止した。
白血球が途中から上がらなくなってきたのは、再発の影響が考えられ、敗血症が難治であるのもこの影響があると推測される。

■臓器障害
敗血症が遷延していることにより、全身の各種臓器障害が進行している。
肺:気管内挿管後、一旦肺水腫所見は改善傾向が見られており、呼吸器の高酸素、高圧設定を余儀なくされている。
心臓:心不全の状態。血圧や脈拍は保たれているが、心拡大は少しずつ悪化しており、心機能低下も進んでいると考えられる。
肝臓:徐々に機能障害が進んでおり、黄疸も進行している。
腎臓:機能障害が進み、利尿剤投与にても尿量確保が困難となりつつある。

■今後について
臓器障害が進行すれば最悪の場合は、数日から一週間で亡くなる可能性がある。
このまま感染症が改善し抜管でき、数ヶ月の余生を過ごせる可能性もゼロでは無いが、再発が判明したことにより、改善していく要素がなく、非常に厳しい状況である。

以上

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