2012年6月30日土曜日

折り返し地点


今年もはや半年が過ぎ、折り返し地点を過ぎました。

ゆうりくんは、花が好きでしたので、部屋には常に花を飾ってあります。




入院中、平日は朝と夜に病室に寄り、週末は終日病室でゆうりと過ごすようにしていました。

その合間に、ゆうりから食べたいもののリクエストがあると、それを探しに出掛けていました。

あまり、突拍子なものを言い出すことは無かったので、買い物は近所で済ますことが出来ましたが、唯一、乾燥納豆だけは通販で時間がかかるため、岐阜から小牧まで買いに行ったことがありました。

何もそこまで、と思われるかもしれませんが、それでも今となっては、あの時ああすれば良かったのでは、もっとしてあげれることがあったのでは、と後悔の念を禁じ得ません。

単純に、その場面だけを見れば、甘やかし過ぎ、過保護だと思われる方がいらっしゃると思います。
正直、私も少し我慢して欲しいな、と思ったこともありました。

しかし、そこにいる子供たちは、誰もが簡単に手に入る筈の「普通の生活」と「健康な身体」を、ずっと我慢させられていたのです。

ですので、少しでも快適に過ごせるように、とそのことばかりを考えていました。

多分、このことは、経験された方でないと、なかなか分からないと思います。

そこでは、部屋に花を飾ることさえも、許されない生活でした。
そして、また今度ね、と気軽に言えない日々だったのです。

4 件のコメント:

  1. ユカです。
    今年も半分をきりましたね。
    山中さんのお言葉ものすごくよくわかります。うちも入院中はまだ喋ることもできないのでほしいものはわかりませんでしたが、かなりのおもちゃ、服、お菓子を与えました。拭けるおもちゃしかダメだった病室にはプラスチックのおもちゃが山ほどあり、女の子たんし、髪の毛がなくなり服だけはおしゃれさせたいと着れないほど買いました。お菓子も一歳児がそんなお菓子ばっかりとまわりには思われるかもしれないけど、食べれるものが少しでも増えればと毎回大量に買いました。長い期間点滴に繋がれ、外の世界も見れず、禁止事項のたくさんある子ども。うちの子、ゆうりくん、病気でがんばってる子達、その子たちのほんの少しのわがまま。私は決して甘やかしすぎ、過保護なんて思いません。お父さん、お母さんの必死の看病、愛情があのゆうり君の笑顔を引き出していたんだと思います。今もお部屋に飾られたお花を見て笑顔で山中さんたちに話しかけていると思います。

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    1. 食事に関しては、我が家も入院当初は栄養のバランスを考え、なるだけ病院食を食べるようにしていました。

      ですが、治療が始まり、まともに食事が取れなくなると、とにかく何でもいいので、食べれるものを食べて、と言ってましたね。

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  2. 救われます。
    先日、ある方から過保護だとご指摘され
    一時悩んでいました。
    その日その日を大切に過ごすために、過保護だろうが
    甘えだろうが、やりたいということ・ほしいというもの・
    食べたいというものは、かなえてあげたいですよね。
    過保護だという方もいるかもしれませんが
    私は、それで次へのステップにつながるならいいかなって
    思っています。

    生花禁止でしたもんね。。。
    たくさんのお花に囲まれてゆうり君喜んでいますね(^^)/

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    1. Kojimaさん自身、じゅうぶんに理解されていることですが・・・

      白血病と闘っている子供たちは、大人でさえきつい治療を耐え、それを乗り越えています。
      逃げることなく、頑張っています。

      なので、だれが何と言おうが、ムチャクチャ頑張り屋の子供です!って、自慢できますよね。

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