2011年3月23日水曜日

【病状等説明】No.4

【経過】
急性骨髄性白血病の診断にて、2011年1月31日より寛解導入療法開始。
治療に伴い好中球減少し、高熱にて一時中断、再開するも、再発熱にて一部残し中止。
適宜輸血、抗生剤投与にて次第に血球回復、炎症反応陰性化。
2011年3月19日より抗生剤中止とし、外泊できる状態まで回復。
真菌感染の可能性あり、抗真菌薬を継続していたが、検査値の正常化を確認し終了した。

【治療効果】
化学療法への反応性が予後因子のひとつであるが、2011年3月22日採取した骨髄を顕微鏡で見たところ、一部白血病細胞らしきものが残存している。しかし、震災の影響でマーカーの結果が判明しておらず、判明次第説明する。また詳しい染色体の検査は提出中で、通常なら一週間程度で結果がでるが、こちらも震災の影響で遅れる可能性が高い。
この疾患の場合、2回の治療で寛解に入るかを評価する。明日からの治療終了後に寛解に入らなければ、治療内容の変更をおこなっていく必要がある。

【カテーテルについて】
現在、左上腕より経末梢中心静脈カテーテルが入っているが、2011年3月17日より注射、点滴はできるが採血ができない状態となってしまい、先端位置をずらして固定し直すも、改善が見られなかった。
頻回の採血を直刺しで行うのは、患児の負担を考え避けたいので、カテーテルの入れ替えが必要であった。
移植前にはいずれ埋め込み型のダブルカテーテルが必要であるが、留置には手術室、心臓血管外科医、麻酔科医のスケジュール調整が必要であり、すぐにはできない。
現時点では、あまり間をあけずに次の治療に入りたいので、まずはすぐにできる経末梢中心静脈カテーテルをもう一度入れなおした。
2回目の治療終了後、回復してきた頃に日程調整し、埋め込み型カテーテルの留置を計画したい。

【移植について】
予後不良な遺伝子が出ており、移植の適応がある。
骨髄バンクに登録し、ドナー検索中であるが、稀な型であり完全一致のドナーが見つかる可能性は低いと考えられる。1抗原不一致ならドナーとなり得るがリスクがある。今後も継続して検索はしていく。
現状、骨髄バンクにてHLA完全一致のドナー確保が困難と考えられるため、今後は臍帯血移植も考慮する。臍帯血移植はHLAが2抗原不一致までドナーにできるため、満足のいく臍帯血の確保も可能である可能性が高い。
今後、寛解に入るかも含めて全体の状況を考慮し、できる限りBetterな移植方法、ドナー、タイミングなどを決定していく。

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