2012年1月10日火曜日

レポート情報

<提供情報> AML移植後 不明熱
検査目的 スクリーニング

《画像所見》
【頭部】
脳実質内に明らかな腫瘤性病変、出血巣、広範な梗塞巣を認めません。
年齢に比して目立った萎縮性変化なく、脳室系拡張所見を認めません。
両側上顎洞に軽度粘膜肥厚を認めます。副鼻腔炎症状確認ください。

【胸部】
前回CT(2011/08/03)と比較しました。
ブロビアックカテーテル留置中と思われます。
右肺野主体に浸潤陰影が出現しています。経気道感染も考えられますが、やや縦隔側優位の分布であり、血管陰影の増強や著明な心拡大、右胸水貯留からは、肺水腫を見ている可能性もあります。心機能など臨床所見と併せて評価ください。
縦隔内に有意なリンパ節腫大を認めません。

【腹部】
肝は腫大し、内部濃度低下しており、periportal collarを認められることからは、急性肝障害や鬱血肝が疑われます。肝機能確認ください。
胆嚢は浮腫性の壁肥厚を認め
肝障害に伴う変化と思われます。
脾腫も認められます。
膵、腎、副腎に明らかな異常所見を認めません。
両側傍結腸溝や骨盤内に腹水貯留を認めています。
有意なリンパ節腫大は指摘しません。

0 件のコメント:

コメントを投稿